2022年在ノルウェー日本大使館主催オスロ日本語弁論大会

令和4年3月30日
開会の挨拶をする川村大使
川村大使、弁論大会参加者及び審査員
挨拶をするストーレン・オスロ大学学長
3月19日、オスロ大学講堂にて、在ノルウェー日本大使館主催のオスロ本語弁論大会を実施しました。

日本語弁論大会冒頭、川村大使は、全ての参加者、日本語の先生方、助成機関及び協賛企業の皆様にご支援いただき、オスロ日本語弁論大会が開催できることに感謝を述べました。また、川村大使から、全ての参加者に対して、日本語学習を継続し、今後も日本とノルウェーの友好関係を一層深化することに貢献する両国の懸け橋となってもらいたい旨のエールを贈りました。

また、ストーレン・オスロ大学学長からは、32年前に名古屋大学に国費留学された旨言及があり、冒頭日本語にて日本語弁論大会参加者に対する激励のお言葉をいただきました。

本年のオスロ日本語弁論大会には、オスロ大学日本語学科の学生や日本語の授業が開講されているオスロ商業高校の生徒を中心に合計10名(グループA:5名、グループB:5名)の参加があり、参加者各自の個人的な経験や関心に基づいたテーマについて流暢な日本語でスピーチをする参加者の姿が印象的でした。

A(初級)グループの一位には、「宮沢賢治著『銀河鉄道の夜』」についてスピーチをしたアンニャ・ペッデシェン氏が輝きました。作者宮沢賢治の逝去により未完となった「銀河鉄道の夜」の結末を自分なりに解釈し、堂々と聴衆に語りかける姿は素晴らしかったです。また、日本語学習歴1年未満とは思えない流暢な日本語力に審査員も感服していました。

B(上級)グループの一位には、「日本の数学『和算』」についてスピーチをしたアイリック・イェルヴィーク氏が輝きました。江戸時代の数学者・関孝和に触れつつ、和算の歴史から洋算との違い、また和算が衰退していった理由について論理的に話し、日本人でも知らない知識量に圧倒されました。

なお、審査は、4名の審査員により、各参加者を日本語力及びスピーチ力の観点から点数方式にて実施し、各審査員による審査結果点数の合計高位順に成績優秀者を決定しました。
 
また、審査員長のマグヌセン矢部直美オスロ大学上級司書から、成績優秀者を称えるとともにすべての参加者の努力に敬意を表明する等、日本語弁論大会全体の講評がありました。
 
入賞者の皆様、おめでとうございます!また、惜しくも今回入賞を逃した皆様も、よく頑張りました。来年の日本語弁論大会も楽しみにしています!さらに多くの参加者を期待しています。

受賞者

  グループ A 初級者 グループ B 上級者
第一位 アンニャ・ペッデシェン氏
(宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」)
アイリック・イェルヴィーク氏
(日本の数学「和算」)
第二位 アンナ・シェイヴァノヴァ氏
(招き猫)
クリスティーネ・グンストヴェット氏
(オノマトペ)
第三位 ソハイブ・アフメッド氏
(日本語学習)
オーレ・マーティン・コッぺルー氏
(日本の田舎での滞在経験)

賞品