令和7年春の外国人叙勲：ストルテンベルグ財務相・前NATO事務総長への旭日大綬章の伝達式

12月12日、杉山大使は、令和7年春の外国人叙勲にて日本・NATO間の関係強化並びに日本・ノルウェー間の関係強化及び友好親善に寄与した功績により、旭日大綬章（日本から外国人に授与される最高の勲位）を受章されたイェンス・ストルテンベルグ（H.E. Mr. Jens Stoltenberg）財務相・前NATO事務総長の勲章伝達式を日本大使公邸にて開催しました。
 
ストルテンベルグ氏は、NATO事務総長として在任中日本をはじめとするインド太平洋パートナー国との関係強化に向けて卓越したリーダーシップを発揮され、2022年以降3年連続で日本の内閣総理大臣をNATO首脳会合に招待するなど、日本とNATOの関係強化に大きく貢献されました。2023年には、日本とNATO間の国別適合パートナーシップ計画（ITPP）が合意され、16の協力分野が特定されました。また、昨年7月にはNATOとインド太平洋パートナー4か国（IP4：日、豪、韓、NZ）の旗艦事業が合意され、ウクライナ支援、サイバー防衛、偽情報対策及びテクノロジーの分野で具体的な協力が進められています。NATOと日本を含むIP4諸国との協力関係の構築は、同氏の強い信念が結実したものであり、これらの成果は全て、ストルテンベルグ前事務総長の強力なイニシアティブと絶え間ない努力によってもたらされたものです。
 
また、日本ノルウェー関係に関しては、ストルテンベルグ氏は首相在任中、主要閣僚を日本に派遣し、政治、経済、科学分野における日本との関係強化に貢献しました。その具体的な成果として、2011年5月に海事技術・産業分野における協力に関する覚書が締結され、また、2012年11月のストルテンベルグ首相の訪日時には両国の若者交流を促進するためのワーキングホリデー制度の導入が合意されました。2011年の東日本大震災発生後には、首相として直ちに哀悼の意を示されるとともに、日本に支援の手を差し伸べられました。
 
在ノルウェー日本国大使館及び日本政府NATO代表部は、今次叙勲伝達式に当たり、ストルテンベルグ財務相・前NATO事務総長のこのような顕著な功績に対し、改めて祝意と敬意を表します。また、ストルテンベルグ氏が引き続き日本とNATO及び日本とノルウェーの関係強化に貢献されることを祈念しています。